アスペルガー症候群の療育方法 ABA療育について
こんにちは、お母さんとお子様の自立案内人 管理者Nです。
アスペルガー症候群の療育方法としてSSTは過去に詳しく紹介しましたので、今回は、ABA(エービーエー、Applied Behavior Analysis)を紹介しますね。
簡単に文章で書くのが難しいのですが、出来るだけ簡単に紹介します。
自閉症やADHDのお子様の行動で、お菓子売り場で突然泣き出して、お菓子を買ってしまったなんてことありませんか?それも毎回毎回スーパーで泣き叫んで困るなんてことも。
これは、子供からすると、スーパーで泣き叫べばお菓子を買ってもらえると分かっての行動です。それも、子供にお菓子を買ってあげれば、あげるほど子供は、お菓子をねだってきます。親からするとこの困った行動を正しく理解し、このような行動を起こさないようにするための方法がABAです。
例で説明します。(図1)
図のように、ある日あゆみちゃんが、スーパーでお菓子を見つけてダダをコネて泣いたらお母さんがお菓子を買ったら、子供にとって泣くことで自分にとってお菓子を買ってもらえるという好ましい状態(好子)になりました。そうすると、やったー!泣いたらお菓子買ってもらえるんだ。これからもお菓子見つけてら泣いちゃおう。となります。だから毎回泣くんですね。これが大人から見たら「駄々をこねる」状況なのです。つまり、大人がこの状況を作っているのです。
じゃあ、どうすればこのような状況を治すのか?
図2
図2のようにお菓子買って!え~ん!となったら。知らんぷりしてほっておくことで子供は大泣きします。それも今まで以上に。
ここで恥ずかしから買ってあげようとなったら、今まで通りになりますので、とにかく無視です。この時、子供は、「 今まで買ってくれたのになんで~!」と錯乱状態になりますが、この状態で我慢することで子供にとって泣いてもお菓子が買ってもらえない。泣いたらお菓子が買ってもらえるという好子が消えます。(消去)
思考が変わります。泣いてもお菓子が買ってもらえないという嫌な状態(嫌子)が生まれます。子供は、賢くできています。
これで、この泣き落としは消えてゆきます。ただ、最初は、3回我慢したらシール帳にシールをはり、次にお菓子を買ってあげるなどすると、よりスムーズにお子様の変化がみられます。 これは、行動は同じでも結果が違うことで子供を正しい方向に導きます。
結果を変えることで子供の行動パターンを変えましたが、テレビを見たら勉強ができない子供の場合は、すぐ前の状況をテレビを見ないに変更し、勉強に集中させ、テストに合格するという風に結果を変えることもできます。
もっと知りたい方は、お勧めの本を紹介しますのでご覧ください。