発達障がいは不登校の原因に。現実の対処方法。学習障がい編
前々回は自閉症編、前回はADHD編で子供が、通常の生活の中でも不登校になるリスクがある現実をおしらせしましたが、今回は学習障がいの子供が、不登校になるリスクを紹介します。
先に言っておくと、発達障がいの子供の不登校は、【 子供のできない 】 を周囲の人がカバーできていないのが不登校の最大の要因で、自閉症であれば環境整備・ADHDであれば不注意・勉強の遅れなどをバカにしないなど、子供が自信を持って学校生活を送れる環境を作ってあげれば不登校リスクはかなり防げます。学習障がいも同じですが。
学習障害(LD)は、全般的な知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する又は推論する」などの能力のうち、特定の能力の習得と使用に著しい困難がみられる状態を指します。知的にある程度問題なく生活できるので発見しにくい症状とも言えます。
学習障害は以下のように分類されています。
読字障害
読むことが困難なタイプです。識字障がいを有する方には、以下のような特性がみられます。
1. 文字を見てその通りその文字が表す音を一致させるのが難しい (「あ」という文字を「あ」と発音できない)
2. 音読しながら言葉の意味の理解が同時にできない
3. 読みや飛ばしが多い
4. 読み書きに時間がかかる など
書字表出障害
書くことが困難なタイプ。文字はその通り読めるが、書くことができないという場合には、書字表出障害に分類され、以下のような特性がみられます。
1. 文字の左右が反対になる
2. 誤字脱字が多い
3. 文字が大小バラバラ。ノートの罫線に沿って書けない など
算数障害
数字・数式が困難なタイプです。算数障害を有する方には、以下のような特性がみられます。
1. 1、2、3といった基本的な数字や計算式を認識することが難しい
2. 数字を揃えて書くことが苦手 など
学習障がいの子供が不登校になる要因
1. 勉強の成績が下がり、「自分はできない」と劣等感を持ち、自尊心を持てなくなる
2. 一生懸命がんばっても報われない経験をたくさんしたことにより、無気力になる などがあります。
不登校の理由は、自尊心の欠如や自信の喪失が大きなウェイトを占めています。
先の自閉症・ADHDもそうでしたが結局のところ、周りの子供・大人からといった発達障がいの特性を知らない人からの暴言・失笑が不登校の一番の原因と言えるのではないでしょうか。
これ、全部周りの人が気をつけて接することで解決できますね。2次障がいから子供を守れば、不登校リスクは格段に減りますね。
勉強が不得意なお子様に 『 ちゃんと勉強すればできるはずよ。あなたは賢いのだから。 』
言ってはダメですよ。
それに、7歳8歳になれば病院でも診断してくれるので、気になる方は病院へ。
学習障がいの特性を理解し、大人がすべきことは、
まず、大人が知っておかなければならないことは、学習障害は、根本的な治療はなく、先ほど書いた「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する又は推論する」など症状にあわせた理解と支援が重視されます。
識字障害の子供は、教室で教科書が読めないなど、勉強に差し支えを生じることがあります。そこで、子供の障害状況先生や学校に提示し、教科書を読むことだけが勉強でなく、PCを使用した音声利用の勉強方法を進めていくことなどが重要です。
文字は読めるが書けないという書字表出障害の子どもは、文字の書き順をよく間違えます。
周囲の人は、「書き順なんかどうでもいい。読めれば問題ない」という気持ちで接してください。読めるレベルなら褒めてあげることが大切です。
漢字テストやひらがな・カタカナなどのテストの結果はあまり気になさらずに。読めればいいんです。
それと、学習障がいは、特定の部分(読み・書き・計算など)の障がいなので、できないことは障害者用のグッズでカバーしましょう。
そうしないとますます勉強嫌いになり、不登校リスク高まりますよ。
不登校になる原因が分かったと思いますので、これらに注意すれば、自然発生的な不登校・2次障害を伴う不登校の防止になります。
キッズサポートあゆみでは、入学前に事前にしておきたい事など、相談にのりますのでどうぞお気軽にお電話ください。
まずは、このような事例にちょっとでも当てはまる方は、療育のプロであるキッズサポートあゆみにご相談ください。なんでも相談にのりますよ。