K−あゆみが、深刻な2次障害について考える
こんにちは、お母さんとお子様の自立案内人 管理者Nです。
今回は、発達障害と同じくらい怖い2次障害についてです。
今まで多くの相談専門員様・親御さん・他の放デイの方とお話ししてきましたが、発達障害・知的障害・精神障害のお子様が暴言を吐き、暴力を振ると脳に障害を抱えていて、現在の医学では治せないから、しょうがないよね。との話をよく聞きますが、違和感ありませんか?
こんな話を真面目に話す人は要チェックです。ちょっと偏った人の発言です。
事実、あゆみのお子様で少しずつですが怒る、暴言を吐くという症状が少なくなってきた子供がいます。ちょっとだけですがあゆみの工夫をお伝えします。
まずは、ちょっと遠回りになりますが、発達障害の定義を以下、文部科学省のHPから抜粋します。
1. 自閉症の定義
自閉症とは、3歳位までに現れ、他人との社会的関係の形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
2. 高機能自閉症の定義
高機能自閉症とは、3歳位までに現れ、他人との社会的関係の形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
3. 学習障害(LD)の定義
学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。
4. 注意欠陥/多動性障害(ADHD)の定義
ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。
どうですか?
この中に文章の中に暴言を吐く・暴力を振るうという一言がありますか? ありませんよね。
発達障害があるから、暴言を吐く・暴力を振るうのではなく、発達障害の子供は幼い時から、勉強ができない、日常生活の中で出来ない事が多く親や周り人から『なんでそんなこと出来ないんだ。』『ちゃんとしなさい。』など心を傷つける言葉で幼い心が深く傷ついています。
子供は本来、幼い時期に、親からの深い愛情で感情が育まれ、情緒が落ち着くことで自分は親という安全な傘で守られていると安心して成長します。この親からの安心・安全の傘が、周りからの心無い言葉や中傷があっても強く生きる原動力となり、不安や恐怖といったものから自分を守ります。
しかしながら、障害を持つ子供は、『なんでそんなこと出来ないんだ。』『ちゃんとしなさい。』といった、親や周りからの心無い言葉で、深く傷つき心の中に不安や不満が溜まりにたまっており、不安や恐怖といったものから自分を守れなく、トラウマに触れられた時に、健常者だったら抑えられる怒りや不満な気持ちが溢れだし、自分で衝動性が抑制できないので暴言を吐くか、暴力を振るうのであって、障害の特性で理由もなく手が出るわけではないようです。
つまり、幼い時からの障害への理解と母子との愛着形成(参考:育児ノート)が大きく関わっているのです。つまり2次障害が子供の暴力・暴言の原因の大きな要因の一つなのです。それほど、2次障害は深刻な問題なのです。
管理者Nは、だからこそ母子の愛着形成と障害への理解が大切だといいたいのです。
あゆみでは、お父さん・お母さんと協力し、障害の理解と子供を承認することで暴力・暴言をなくす努力をしています。
子供のできるを増やす!をモットーにキッズサポートあゆみは療育に取り組んでいます。