あゆみの療育 VOL.2 簡単運動療育です。
今回は、バランスボールを使ったどこでも簡単にできる運動療育編です。
あゆみでは、日によってSSTや学習、運動療育などを行っています。
運動療育は何の為にするの? 勉強やSSTだけやってという親御さんもいるかもしれませんが、
軽度の発達障がいの子供の場合、見た目ではわかりづらいのですが、
自分の手足の位置が分かっていない。
右半身と左半身の違いがわからない、
力の加減がわからないので他人を思いっきり叩いたり、ぶったりする、
物との距離がわからないのでそこらじゅうにぶつかり怪我をする。
などの身体機能が劣っている場合が多く見受けられます。
学校の体育の時間に苦手な運動をしてゆくことは、運動嫌いの原因になり
劣等感を植え付けることになり、自己肯定感を生まないことになる恐れもあります。
そこで、あゆみでは、お家で運動療育を継続できるように、簡単なものを行うことで、
ちょっとでも運動を好きになってもらうようにお子様を導きます。
簡単バランスボール運動を紹介します。
バランスボールは、文字通りバランス機能を高めるためにとても有効です。
様々な姿勢でボールの弾力性を利用しながらバランスをとることで
1. 前庭覚・・・姿勢保持・3次元空間における自分の体の位置の把握に関与している。
手すりなしで階段の上り下りできたり、手を振り回してもものにぶつからずにいる、自転車に乗るなどは前庭覚の機能によるものです。
2. 固有受容覚・・・運動の微調整や力加減、体の部位の位置の把握をしています。
泥だんごを握るときの力加減や、手先を見ずにグー・チョキ・パーのジャンケンができる。
の2つへの刺激を期待できます。
特に、姿勢を保つのが苦手な子供、体が柔らかい子供に有効で学校で授業中に机に座っていられるようになり、
学習に徐々に集中できるようになります。
まずは、一番簡単なバウンドです。
本当は手を広げながら背筋を伸ばしジャンプします。
背筋を伸ばして、足の裏が床から離れないように、手を開いてジャンプします。
効用は、ジャンプすることで、前庭覚を刺激しながら、姿勢を保持し、手足の位置を把握するトレーニングをします。
また、力を加減しながらジャンプすることで、固有受容覚を刺激し、力の強弱を学びます。
他にも職員が前に立って、両手をつないだままでジャンプします。
これは、人から支えてもらっているので足の強弱の練習になります。
次に、あおむけのバランスです。
まずは、あおむけになってバランスボールにのります。
徐々に自分の力で体のバランスをとるように促します。
効用は、先ほどと同じです。
次に、あおむけになってバランスボールにのり、ブリッジの姿勢をとる。
そして、体を手側・足側に移動させます。行ったり来たりです。
効用は先ほどと同じです。手の力がないとすぐに体勢が崩れますので、手の使い方の訓練になります。
次にあおむけになった状態でバランスボールを軽く横から蹴ります。
効用は先ほどと同じです。 手足を使ってバランスボールの上から落ちないようにすることで、体の重心を取る訓練になります。
最後は、うつぶせバランスボールです。
先ほどのあおむけの反対でうつぶせでバランスボールの上に乗りシーソーのように手側・足側にバランスボールの上で
行き来します。
前に行く時はできるだけ足をピンと伸ばし、地面と体を並行にします。後ろに行く時は、体を丸めて、また前に行く準備をします。
効用は、足の蹴りの強さや手の押し加減を調整することで、 固有受容覚の、運動の微調整や力加減を訓練します。
あゆみで行っている簡単なバランスボール体操を紹介しました。
子供は、みんな宝物探しの天才です。
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