あゆみの取り組みVOL.2 ワーキングメモリと発達障害編
前回は、ワーキングメモリの重要性と特性をレポートしましたが、
今回は、親御さんが気になる発達障害との関連性と学習障害などに強い影響力を持つワーキングメモリの強化方法についてのレポートとします。
前回の記事で発達障害の記憶や運動、書き写しなどの作業は、頭の中の黒板(ワーキングメモリ)に一度書き写され(保管され)、必要に応じて必要な情報だけが取り出され分別(整理)され、必要がなくなったら消す(削除)されるという順序で人間の行動が制御されています。
英語の場合で考えると、このワーキングメモリの容量(黒板の面積)が小さければ小さいほど黒板に書き写される英語の文章(例です)の数が少なくなり英文を和訳するする学力が劣り
黒板の大きさが大きければ大きいほど書き写す英語の文章を多くなるので英文を和訳する学力も向上します。
この様に黒板というワーキングメモリを大きくする事で学力向上や運動能力の向上が図れます。
そこで、ADHDやLD(学習障害)の子供を預かっていると発達障害の子供に見られる凸凹箇所がワーキングメモリの特性に驚くほど共通性がある事に気づされます。ただし、ワーキングメモリと発達障害の関連性が明確に結びつけられるとはなっていない様ですが。
そこで、
まずはADHDの子供で考えると不注意・忘れ物が多いなどはワーキングメモリの機能に関連性がある様に思われます。
LDの子供は、
「黒板の文字をノートに書こうとしたが記憶ができず、正しくノートに書き写せない。」
「算数の式を短期記憶できないために、式を解くことができない」と言う様な学習上の問題がワーキングメモリが小さいために起き、学習障害の原因になるなどが考えられます。
あゆみでは、ワーキングメモリの能力向上の為に様々な勉強方法を準備しています。
多くの本やサイトで、支援の方法(対処療法) が書いてありますが、
あゆみでは、そもそものワーキングメモリの脳力を向上させる勉強道具を準備しています。
この勉強道具は、著名な脳科学者が発案したもので、子供も大人も活用できる優れものです。
小さい年齢から始める事でますますの脳力UPを図ります。
(このツールはあゆみの見学時にご紹介させていただきます。企業秘密ですのでHPでは公開していません。)
また、あゆみの療育現場で行なっている簡単なところでは、
スタンプに押してある図柄(お月さま)を、
本当にスタンプを押したら下の4つの図柄のどれになるでしょうか?と言う問題を出し、
正解を当てます。
40問を全てノーミスで解ける様になったら、
元のスタンプの図柄だけを渡し、自分で図柄を描いてもらいます。これができる様になったら図柄を反転させて描いてもらいます。
この様な問題もワーキングメモリを向上させる良質な問題になります。
この作業は、漢字の書き取り問題と同じ経過を体験できます。
まずは、
1. 元のスタンプの図柄(漢字のテキスト)を渡し、
2. 頭の中のワーキングメモリに書き写し(保存)し、
3. 図柄(漢字)を描いてもらいます。
できる様になったら一段階難しい反転した図柄を描いてもらいます。(この反転図を描くのはなかなかのくせものです。お父さん・お母さん是非トライしてみてください。)
この様に、様々な問題を解くことで脳の活性化を図ることを重要視しています。
他にも様々な勉強を通じてワーキングメモリの強化をします。
その他様々な療育で子供のやる気を起こさせます!それがあゆみの療育の真髄です。
あゆみの療育に興味をお持ちな方は、お気軽にお問い合わせください。
電話番号(076-237-2533) 担当 西尾