あゆみの療育Vol.28 マカトン法第2弾です。
石川県でマカトン法の訓練を受けられるのは、キッズサポートあゆみだけです。
いきなりですみません。 昨日のマカトンの記事を読んだ方からの問い合わせにお答えさせてください。
質問内容は、マカトン法の名前はうっすらと聞いたことがありますが、マカトン協会のHPにあまり詳しいことが書いてないので実際どんな効果があったのか?どんな施設で使用されているのか?
を教えてください。ということだったので全2回でお答えしますね。
まずはどんな効果があったのか。
ですが今回の講習で実際の例としてすでにマカトン法を取り入れている関西の施設の職員さんから聞いた話です。(効果は個人差があるので必ずしも同じ効果が期待できるとは限りません)
この方々は、勤務する学校で既にマカトン法で、発語指導しているというのもあり、様々な事例を話してくれました。
(あくまでもこの先生の勤務する施設での事例であり、効果を約束するものではないことを御了承ください。)
例1)
子供の宿泊施設が併設された施設の先生が担任する子供の話です。
マカトン法を始めた当時、対象の子供は、6歳で知的には1歳・重度のダウン症で全く自分の意思を表現することが出来ない状態で、肢体不自由の子供です。
ただ、この子の親と、講習でお会いした施設の先生は2人とも、この子がペラペラと言葉を話せるようになるとは思えないけど、自分の意思をちょっとでも表現できるようになって欲しいと考え、先生が毎日ちょっとずつちょっとずつ1語、明日はもう1語と根気よくサイン(手話のように手で表現するもの)とシンボル(サインと同じ意味を示す簡単な絵)を教えていたところ、1年経過した今では、トイレに行きたいや飲み物が欲しい・ご飯が食べたいとシンボル(簡単な絵)で自分の意思を表現できるようになりました。サインもちょっとだけですが真似事ができるようになりました。
たったそれだけ?と思う方もいるでしょう。けど親は先生に何度も何度も頭を下げて感謝していたようです。初めて子供と気持ちが通じたと…。
マカトンサイン
マカトンシンボル
例2)
この子は重度の自閉症で小学1年生からサインを学び出しました。サイン330個は3〜4年かけて覚え、自分の意思をサインで伝えることができるようになり、次の段階として発語に取り組んでいるようです。
この子供もほとんど自分の意思を伝えることができなかったのに、サインを通して自分の意思を伝えることができるようになり、人との関わりが楽しくなったらしく、自分から発語に取り組むようになってきたということでした。
実際、ここまで大変な苦労があったと言ってましたが。
例3)
この子供は、6才で中度の知的障害を抱える自閉症スペクトラムのお子さんです。
相手の話す言葉は何となく理解しているようですが、自分の言葉は決まった言葉しか表現できず、自分のしたいことを、してほしいことが伝わらないと拗ねるか癇癪を起こすという行動をとっていた子供のようです。
3歳(うる覚えですみません4歳かもしれません。)からマカトン法を利用しているようで、今では、マカトンサインで自分の言いたいことはほぼ伝えることができるようになり、サインをする時に言葉を一緒に話す訓練をするので、語彙も徐々に増え、それがすごく嬉しいようで言葉も徐々に話せるようになってきた。とのことでした。
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このことから理解できると思いますが、
正直、言葉の獲得はすごく難しいことです。1年間、2年間マカトン法を習った・使ったからすぐに発語が出来るようになるかといえばそんなことはありません。
2年間でサインを覚えた子供もいれば、小学校6年間でやっとサインを覚えた子供もいます。
どちらも発語はまだまだ遠い道のりのようです。
それでもちょっとずつちょっとずつ言葉や表現方法を習得しませんか?
何もしなければいつまでたっても何も変わりません。
毎日、自宅でお子さんと一緒にサインやシンボルを使って言葉のシャワーをお子様に浴びせかけ、日常生活・家庭でできる発語訓練をすれば進捗はかなり変わってくると思います。
実際、自宅や周りの方がマカトンサインやシンボルをどれだけ使っているのかによって進捗状況は変わると聞きます。
だからこそ子供の将来を考えて、ちょっとずつですが、家庭で親子で取り組めるマカトン法を習う親が増えてきたのだと思います。
劇的変化を期待するのならマカトン法はお勧めできません。
着実に1歩1歩進むのならマカトン法はお勧めです。
マカトン法の講習会も近々開校予定です。詳細は、あゆみのHPでおしらせ予定です。
あゆみに通所する子供は、無料で訓練を受講できます。
あゆみの療育に興味をお持ちな方は、お気軽にお問い合わせください。
電話番号(076-237-2533) 担当 西尾