久々に、近頃ちょっとだけ思ったこと書きます。
最初のうちは、分からないことだらけで、ほんと大変でした。
その時にあゆみの方針で打ち出したのが「療育を通じ、全ての子供を幸せにする。」というものでした。
当然、今でもその方針に変わりはありませんが、最近ちょっと気になることがあります。
子供の得意不得意は、千差万別で勉強が嫌い・運動が苦手などいろいろな子供が通ってくれています。
あゆみでは、通所前に保護者の方にお子様の状況を確認するアセスメントを実施しています。
その子供たちを観察していると、保護者の皆さんが気になる点と指導員が気になる点がちょっとだけずれていることがあります。
「 うーん! 言いにくいんですけど…。」
自分の服がちゃんと着られない。トイレに行ってちゃんと手洗いができていない。箸がちゃんと使えない。etc
実は、日常生活の細かいことができていない子供が思いの他多くいます。
それ自体が悪いのではなく、練習すればなんとかなるものですが、出来ない事が多い子供たちは、学校やその他の生活の中で私たちが考えるより不便を感じることになります。
だからこそ特に小さなうちは、日常生活の事をちゃんと教えるのも大切だと思うんですよね。
実は、この日常生活を自分で出来る様になることが、将来の自立の第一歩にあたるのだと思っています。
就職する事をゴールと考えている保護者様もいらっしゃいますが、いろんな折にお伝えするのが
『 就職した後、自立した生活を送れる様にするのが親の役目です。 』
1. まず就職は生活の大部分を占める大切な要素ですが、就職するためには経営者の本音を知っておく必要があります。
実は近頃就職に向けての実習で知的障害をお持ちの方があゆみに来ていました。
その方は、日常生活は全く問題なく過ごせていて、一緒にいてすごく心地よい方です。
当然、子供たちもすぐにお姉ちゃん大好きとなり、私もこの人なら雇用したいとなります。
雇用する側から言えば、仕事以外のことに手を取られたくない、一緒に働きたいと思える人なら
雇用したくなるのが経営者の本音だと思います。
2. あと数十年経つと、親が亡くなり自活が始まります。結婚しているかもしれませんね。
その時に、料理、洗濯、掃除などの日常生活を送れる様に教えてゆくことは本当に大切です。( 誰も助けてくれませんよ。 )
教えていなければ、家は汚いままに荒れ放題。服も前後逆で仕事場に...。 その方は、自立してると言えるのでしょうか?
だからこそあゆみでは、自立に向け保護者様と建前抜きの支援計画を作らなければと思い直したお話でした。
勉強 … 大切です。
コニュニケーション能力・日常生活能力 … もっと大切です。
以上
2019年07月01日 22:43