知ってる?放デイの療育内容VOL.1 SST
こんにちは、お母さんとお子様の自立案内人 管理者Nです。
言葉では聞いたことがあるけど、実際の内容がわからないのが障害者向け療育の世界です。それもそのはず、子供一人ひとりで症状も違い、勧められる療育内容も違います。勉強方法を教えてくれるところもあまりありませんよね。
そこで、今日は、療育の種類と内容の話を簡単に説明します。専門分野の方が読んだら物足りないかもしれませんが、お母さんが知っておきたいお話を中心にお伝えします。
今回は、SST(ソーシャルスキルトレーニング)についてのお話です。
発達障害の子供は、人との関わりが上手に出来ず、周りの人と衝突を起こすことが多くあります。例えば、トランポリンの順番が守れない、ゲームの順番が守れずゲームの勝敗で感情の起伏が大きく出て人を傷つける言葉を言ってしまう。など人との軋轢を生みます。
健常者の子供であれば遊び相手や先生らの雰囲気や言葉の強弱でこんなことをしてはいけない。ああすべきだった。次回から気をつけようとなりますが、これが不得手なのが発達障害の子供の特徴です。
そこで、子供の集団や家族、教室などの集団の中でこのような事を何回も何回も注意されないようにして、生きやすくするためのトレーニングがSSTで、前述の症状等に有効だと言われています。
SSTの実際の指導は、子供と目標を共有し、それを克服してゆくステップとなります。
例えば、キッズサポートあゆみの児発管の実例をひとつ紹介します。
SSTにチャレンジ中のAくんは、自分の大好きなゲームをしています。大好きなゲームをすると勝ちにこだわる傾向が強く、友達と遊んで負けると大声を出して泣いてしまいます。
児発管は、Aくんに「なんで泣いちゃうの?先生に聞かせて。』と聞きます。
Aくん「ゲームに負けたら嫌だもん。嫌だったら、イヤだ〜!」Aくんはゲーム負けることがイヤでイヤでしょうがないのです。
そこで児発管は、Aくんと「ゲームに負けても泣かない。友達と仲良くゲームができるようにしようね。」と目標を決めます。
約束が決まったら、児発管は SSTの工程を考えます。
1.勝つ事もあれば負ける事もある。まずは先生とゲームで勝負し、負ける事もあるんだよ。という事をAくんに納得させます。この時、Aくんがゲームなんて大キライ!とならないように、Aくんも勝つ事があるように配慮します。ゲームに負ける事があるけど何回もやり続けることで勝ち負けだけにこだわらないように指導します。
2. 先生は負けても悔しいとは言わず、負けても『ゲームって楽しいね。』と伝え、先生は負けてもニコニコしている。そっか!負けることは悔しいことじゃないんだ。と認識させます。この指導を子供が納得するまで続けることで、ゲームは勝ち負けだけにこだわらない。楽しいものだと知り。その結果、友達と仲良くゲームをするようになり、自分の感情を抑えることを学びます。
このように、先生は、子供の成長を観察し少しずつ少しずつステップを上がって行きます。よく聞くスモールステップです。
キッズサポートあゆみは、日常の生活から、子供の凸凹を観察し、お母さんと相談しながらトレーニングの課題を見つけて克服して行きます。
言葉にすると簡単ですが、凸凹さんは、一つの課題を克服するだけでも大変ですので、放課後デイでも療育をしますが、ご家庭でも課題を決めてSSTをするのもいいと思います。
子供のできるを増やす!をモットーにキッズサポートあゆみは療育に取り組みます。
明日は、SSTに良い教材や工夫をおしらせします。 次回の記事はこちらから