あゆみの療育 VOL.5 人の気持ちを察知する療育中級・上級編です
今日は、アスペルガー(今は自閉症スペクトラム)のお子様向けの療育の中級・上級編(小学生学年向け・中学生・知的障害向け)を紹介しますね。
再度、お知らせしますが、アスペルガーの子供は、相手の気持ちがわからないので友達や周りの人に不用意な言葉を言って、周りの人との軋轢を生むことが多いです。
だからこそ、あゆみでは、相手の心を分かってあげることはなかなか難しい。と割り切り、アスペルガーの特性である記憶力の良さを利用して、順序立てて療育(人との付き合い方の勉強)を行って行きます。
前々回紹介したのが、相手の感情を考えて対応する練習にもなるり、発達障害にも効果絶大となる 反対にらめっこ です。
このゲームは、目の前の人が嬉しい表情するともう一人がなるべく早く反対の悲しい表情をする「反対表情ゲーム」です。
前回は、初級編 (小学生 低・中学年向け・知的障害向け)『 じぶんのきもちを考えてみよう 』ゲームです。
今回は、ちょっと難しくなりますよ。
『 教えて◯◯さん!ゲーム 』です。
このゲームは、先生やお友達に自分が考えた質問をします。
低 学 年 |
好きなことや 好みを聞きます |
好きなお菓子は? 好きなテレビ番組は? 好きな食べものは? 好きなアニメは? 好きなお友達は? など |
高 学 年 |
どうしたいか? 何をしたいか? |
家族で行きたい旅行先は? お母さんとどこに買い物に行くますか? 学校や家で毎日しているお手伝いはありますか? 両親の出身地はどこですか? などなど |
中 学 生 |
相手に対する関心 |
自慢できることは? あなたの長所・短所は? なりたい職業は? 楽しみにしていることは? 彼氏・彼女はどんな人がいいですか? |
高 校 生 |
他人は場面ごとに どのように 対応しているのか? |
友達・先生の行動ですごいと感じたことは? 意地悪をしてくる人にどう対処しますか? イライラするときの対処方法は?など |
* 小学生低学年は、コミュニケーション能力を高める練習になります。
* 小学生高学年は、何をしたいと思っているのか?などの質問で、
コミュニケーション能力を高める練習と質問相手の日常生活を
知ることで相手への興味を持ってもらう。
* 中学生は、相手の人間性を問う質問で、自分の将来も考えてもらう
練習になります。
* 高校生は、他人が様々な場面で自分に襲いかかる問題に
どう対処しているのかを知り、自分もどのように対処すればいいのかを
学びます。
質問方法は
1. 2人ひと組で、インタビュー時間は一人あたり3分間で、
『 教えて◯◯さん! 』と言ってから、交互に質問します。
2. インタビューしたことを、みんなの前で発表します。
低学年は、『 これから ◯◯さんのことを紹介します。
◯◯さんの好きなお菓子は〜で、甘いところが好きだそうです。』
中学生や高校生であれば
『 これから ◯◯さんのことを紹介します。
◯◯さんは太っている言われるのが大嫌いだそうです。
理由は、きれいになりたいからだそうです。』
質問に対する答えをまとめることで、相手の話をよく聞き集中力を高め、
◯◯さんという他人への関心を深め、質問の時に◯◯さんはこんなことを
普段考えているんだなぁ。こんな言葉を他人に言ってはいけないんだな。
と他人の気持ちを考えるようになります。
現在、あゆみでは、職員が厳選した教材を使用し、日常生活トレーニング(SST)を、
行っています。
小学1・2年生は、授業形式で集団トレーニングを楽しく行っています。
小学3年生以上は、個人個人の特性を踏まえて、個別トレーニングを中心に
個別指導形式でSSTを行っています。
子供の問題行動や他人との人間関係にちょっとでもおかしい点があれば、
キッズサポートあゆみにご相談ください。