あゆみの療育VOL.16 どこを触ったでしょうか?
あゆみの療育VOL16は、どこを触ったでしょうか?です。
この集団療育は、感覚統合やワーキングメモリ(短期記憶機能)を調べたりもできる優れものです。家庭でお子様と一緒に行うことで子供の特性が分かるかもしれませんよ。
まずは集団療育の方法を簡単に説明します。
まずは、恒例の自己紹介から始めます。
指導員 「まずは、自分の名前を自己紹介します。 先生の名前は、西尾です。よろしくお願いします。次に自分のお名前を発表してください。』と自己紹介をする。子供に自己紹介してもらう。(名前が覚えられない子供ようにプレートを準備するなど)
指導員「では、今日のゲームの質問をしますのでよーく聞いてくださいね。」「わかった人は手を挙げて!」
療育はいたって簡単、子供と指導員が一直線に並んで、一番後の人が前の人の体を優しくタッチします。
最初は2ケ所のみ(例えば右肩と頭)で順々に前に伝えて行きます。一番前の人が、「右肩と頭」と言えば正解です。
次は、一番後ろの人が一番先頭に変わります。次は3ケ所(右足のふくらはぎ・背中・左の耳など)を軽くタッチして徐々に前に伝えて行きます。問題は5ケ所位までしてみましょう。
一番前の人が、「右足のふくらはぎ・背中・左の耳」と言えば正解です。
座ったままばかりでなく、立った状態でするのも全身のタッチになるので難易度UPです。
今回のあゆみのゲームでは、幸い感覚鈍感の子供はいなかったですが、発達障がいの子供には意外と多いので早めに見つけ出し対処することが大切です。
簡単なゲームだからこそ、答えが違っていれば、間違った子供は誰かを探してみます。
理由は大きく2つです。
1. 5ケ所などになると、どこを触られたのかを覚えるというワーキングメモリー(短期記憶)の状態も判断できます。
2. 感覚統合の問題が浮き彫りになることがあります。
以前、ブログページで感覚統合の話を書きましたが、感覚鈍感になると自分の目に入るものしか体感できなことがあります。(表現が難しいのでこう書きます)
例えば、後ろにある自分の体の部分がどうなっているのかがわからないので、自分の手を振りまして後ろにある壁に手を激突させケガをしたり、後ろから触られるとびっくりしたりと目に見えるものは正確に判断できるが、目に見えないものは、正確に判断できないことがあります。
ですので、後ろから5ケ所ほど触られると「エッ、どこ触られたの?」と戸惑ってしまう子供は、感覚鈍感の可能性があります。
これは、なかなか日常生活からは判断できないので、このゲームをすることでその後の療育プログラムにトランポリンなどのプログラムを取り入れる事ができます。
ちょっとしたゲームでも療育の中に取り入れればいろんな事が分かってきます。
その他様々な療育で子供のやる気を起こさせます!それがあゆみの療育の真髄です。
あゆみの療育に興味をお持ちな方は、お気軽にお問い合わせください。
電話番号(076-237-2533) 担当 西尾